#11

身近な秘境の自然やらクライミングやら音楽やら映画やら諸々を書くと思います。

ここ数年、元BTO系メーカーがクリエイターPCやゲーミングPCに力を入れている。ここで言うBTO系PCメーカーとは、市販のパーツを顧客の要望に合わせて組上げて売っていた独立系メーカーやショップブランドの事。「た」と過去形なのは、最近は組み立ての域を出て大手PCメーカーよろしくオリジナルパーツを使うメーカーが増えてきたから。しかし実はここに問題がある。

一番の問題はマザーボードがBTO専用のカスタム品の場合だ。
ビジネスモデルでは少ないかも知れないが、ゲーミングモデルやクリエイターモデルの場合は、1~2年も使えばCPUやメモリーをパワーアップしたいと考える事は珍しくないだろう。そんな時に世代的には対応出来るはずの新しいCPUに対応しないとか、機能やツールが使えないといった困った事が起こる可能性がある。なぜならPCメーカーのマザーボード用のBIOS更新ファイルは、新機能の追加ではなくバグ修正などメーカーが最低限必要と判断したものしか提供されないのが普通だからだ。

現状の元BTO系メーカー専用のマザーボードは、マザーボードメーカーの市販モデルをベースにして不要な機能を削除したものが多いようだ。しかしマザーボードメーカーがベースモデル用に提供しているBIOSは適用できない事が多い。その場合は新CPUへの対応などベースモデルと同じ機能向上は期待できない。
また同じメーカーが製造しているにもかかわらず、マザーボードメーカーが提供している便利な設定ユーティリティーも使えない場合が多い。
事実上市販のマザーボードの機能省略版に過ぎないのに、ベースモデルで実現できる最新機能が使えないのは、あまりユーザーフレンドリーとは思えないがどうだろう。

PCメーカーとしては出荷時の構成以外をサポートしたくないのは分かる。だがBTO系のPCを買うユーザーには「ある程度分かっている人」も多く、その手の人ならCPUやメモリーの差し替えぐらいは普通に考えるだろう。そのたびに残念な事になるぐらいなら、少しぐらい割高でも初めから市販パーツで自分で組もうかな? と考える人が出てきてもおかしくはないだろう。

以前であれば組み立てPCはパーツの相性問題で敬遠されることもあったが、相性問題は今ではかなり少なくなり、頻度はメーカーPCと大きな差があるとは思えなくなった。メーカーPCは機種固有のパーツが多いため、ハードの不具合があってもユーザーがパーツを組み替えて凌ぐ事が難しい。今ではむしろ自作PCのほうが迅速で安く対応できる場合が多い。

元BTO系メーカーのゲームPCやクリエイターPCと銘打ったモデルは、高価なCPUとGPUの組み合わせで割安感があるものが多くつい惹かれてしまう。だが基幹部品に専用パーツを使われてしまうと、先に書いた問題が気になって、ある程度の組み立てスキルがある人はあえて自作を選ぶケースも出てくる。

私もこの手のPCでintel絡みのバグ修正を適用しようと最新BIOSを探したが見つからず、サポートに問い合わせても「ホームページのここを見て探してね」というだけで、「いや、そこは先に見てるから……」と苛々状態になった。
この程度の事は自作PCなら数分でアップデートが可能だ。それに何日もかかる時点でもう仕事向きではないなと感じたため、それを機会に先々を考えて使えるパーツを流用し、市販のマザーボードで組み替えた。※ちなみにWindowsのライセンスは余りがあるので。

BTO系メーカーPCには最初に導入するときのお得感がある。しかし後に困った事が起きて次回の購入を躊躇する人が増えればメーカーだって困るのではないか。パーツ交換が容易というのは高価なCPUやGPUを使うゲーマーやクリエイターなどのヘビーユーザーには大きな魅力だ。市販マザーボードをそのまま使ったモデルの復活を考えてもらいたい。

同じ絡みでは中古マザーボードにも注意が必要だ。こうしたBTOメーカー向けのマザーボードは中古市場でも流通している。一度に大量に出回るのでリース落ちをバラしたものが大半かと思うが、補修用部品だったのか中には明らかに未使用なものも見かける。
マザーボードメーカーの名前入りで市販品とよく似た型番がつき、しかも良品とくれば細かく確認せずに買ってしまう事もありそうだが、先に書いたようにマザーボードメーカーではBIOSを提供していない。

ならPCメーカーのBIOSはどうかと言うと、あるメーカーではBIOSファイルを入手する際にPC本体のシリアルナンバーを必要とする。このメーカーがもし最低限必要なBIOSを提供してくれていたとしても、中古マザーでは本体のシリアルナンバーが無いため入手ができないから注意が必要だ。

ただいま移転作業中です。
表示がおかしくなるときがありますが、お手数ですがお時間をあけてお越しください。

って書いていたのですが、せっかくだから記事にしちゃいましょう。
何で移転しているかと言うと、借りてるサーバーの管理が大変だからです。レンタルサーバーだからメンテナンスは全部やってくれるわけなのですが、自分でWordPressをインストールしているとPHPのバージョンとかは自分で選ばないといけません。これが互換性の面でかなり面倒。
てわけで、自由度は低いもののその辺も勝手にやってくれるところに移転しているわけです。

以前、XOOPSを使っていた頃も互換性ではいろいろと苦労しましたので、営業用でもないし凝ったデザインとかはもういいかなと……。
しばらくは画像が出ないとかいろいろあると思いますが、地味にやっていくつもりですので平にご容赦を。

このところ急速に細くなってきたメインロープ。軽いは正義のクライミングでは非常に重要な技術革新ではあるのだが、使う前にちょっと注意を。

二月か三月のアイスクライミングでの話。新調した7.9mmロープをダブルで懸垂下降。数値上は十分この細さにも対応しているはずの某有名ビレイ器を使ったところ、滑って超怖かった(アイスなのでロープが濡れてた&ほぼ新品&そのときの体重が85kgという三十苦もありの……)。

いろいろ小細工をする余裕も無く、両手握力全開でテラスまでなんとか誤魔化し、残りはイタリアンヒッチに変えて降りる。対応の数字だけを見て事前にマッチングのテストをしなかったのも悪いのだが、「いやあ今更だけどイタリアンヒッチって絶妙な制動だわ~」とか思いつつ、ロープが痛むので後で小径ロープに強いギアに買い直した。ちなみにその7.9mmのロープ。もちろんUIAA規格をパスしたダイナミックロープだがかなり柔らかい。柔らかいと取り回しは良いのだが、いかんせん小径で軽い事もあってか、とにかくいろんな物によく引っかかる。下降のためにロープを投げると、途中に引っかかった分が引っ張っても何しても落ちてくれない。(9mmならちょっと振れば落ちるのに)

岩の溝(て言うかシワ?)、超細い小枝、そして苔!。とにかく少し出っ張っていれば何にでも引っかかり、引っ込んでいれば入り込む。半端な傾斜の所では最初の一発で上手く投げ落とさないと大変で、もし途中に草付きがあったら絶対引っかかる事請け合い、軽いから太さで2mmも無いような枝にまで乗っかってしまい、落とそうとして下手に引っ張ると枝に巻き付いて絡んでしまう。
でさっきイタリアンヒッチに救われた。と書いておいて何ですが、その結果のキンクがすさまじかった! いやあ凄い、知恵の輪か!ってぐらい凄かった。ごまかしごまかしあと少しで地面に到着ってところで、最初の件で用心してバックアップに入れたシャントのところでロープがロック。それがまあなんとつま先が地面に着いた瞬間!(笑)。

クライマーなら想像できると思いますが、同じ宙づりでも命に関わりはないものの、見た目がバレリーナでしかも傾斜は出だしが一番キツいから登り返しにくかったり、他に誰かいたら確実に爆笑もの。あと50cmも下がれればいいのにぃー!。でとっても苦労してなんとか解除。たぶん細くてももう少しロープが固かったらここまでにはならなかったんじゃないかとは思うけど、柔らかいほうが使いやすい部分もあるしねぇ……。軽量化マニアで細いロープを考えている方、本番前に手持ちのギアとのマッチングをテストしといたほうがいいッスよ、いやマジで(^^;)。

東日本大震災の原発事故の話題が出ると思い出す事がある。
当時、事故を伝えるテレビニュースの中で、建屋が爆発したと情報が入ったときに、「爆破ベントだから大丈夫」と繰り返す学者先生たちの中にあって、ただ一人万が一を考え周辺住民に避難を呼びかけた学者がいた。

結果はご存じの通り、意図されたベントではなく水素爆発だったと言われており放射性物質は拡散された。それなのに典型的な正常性バイアスに支配された科学者らしからぬ専門家たちの楽観論と、当時の政府の情報公開のまずさが重なり近隣住民の避難は遅れた。
避難を呼びかけた学者さんは、比較的若い東大の方だった気がする(記憶違いかもしれないが)。だがあれからメディアでは一度も見たことが無い。

あの時テレビに呼ばれた専門家の中で、私の知る限りただ一人住民の身を案じた人が、その後どんな人生を送っているのかが心の隅でずっと気になっている。ドキュメンタリー制作者の方が興味を持つといいのだが、政治への忖度が蔓延している今の日本では無理なのだろうか。

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