#11

身近な秘境の自然やらクライミングやら音楽やら映画やら諸々を書くと思います。

ちょっと前のお話。
ミラーレス化を進めるうちに、一眼レフ用のレンズで使わなくなったものがあったんですが、そんなに悪い場所に保管していたわけでもないのにカビが生えてしまいました。
手持ちのレンズにカビが生えたのは久しぶり、少なくとも二十年?いや三十年ぐらい無かったかも。(アクセサリー類はありましたが)

使ってるうちはここでも生えないんだけどなーとかブツクサ言いつつ(笑)、たぶん使わずにしばらく保管しておくレンズがまだあるので、とうとう電気モノの防湿庫を導入! いやあオジサンは電気に頼るのってなんとなく抵抗があるんですけど仕方がないんですよ。

だって……

レンズ一本のカビ取り代が防湿庫買うのと変わらなかったんで、二本目は勘弁してもらわんと。

最近、黒目を大きく見せるカラーコンタクトレンズがやたらとに流行っていますが、現状では虹彩の部分(茶色の瞳なら茶色いところ)まで黒く見えてしまう製品が多く、そうしたものは人物写真的に非常に良くないので私はお勧めできません。

人は本来あるはずの虹彩がない真っ黒な瞳を見ると、この世のものとは思えない不気味さを感じます。そこが違うだけで見る側が「普通の人間」と認識しなくなるぐらい違和感があるからです。SFドラマやホラー映画でもこの手法はよく使われます。

そもそも人間の黒目の直径は0歳児から老人まで、男女も関係なくほとんど同じと言われます。

人でも動物でも子供が可愛く見える理由は、小さくて丸っこいものを庇護したくなる本能からきていると言う説があります(ぬいぐるみも同じ)。

人間の子供も黒目は大人と同じ大きさなので、それを基準にすると子供の顔は大人より小さく見える(実際に小さいし)。
逆に顔のサイズを基準にすると子供の黒目は大人より大きく見える(実際は同じだけど)。

詳しい事情は知りませんが、コンタクトで黒目を大きく見せたら、錯覚で顔が小さく、しかも子供みたいに可愛く見えるのでは?と考えた人がどこかにいたのかもしれません。

この黒目が大きいと顔が小さく見えるとか可愛く見える(かもしれない)という現象、つまりベビーフェイス化現象(勝手に名付けた)を狙って、写真を撮る場合に黒目コンタクトを使う人が増えたわけですが、レンズで黒目だけを大きくしても、白目の面積や顔や体全体のバランスが違和感を生んだり、虹彩がはっきりしない不気味さがあり、撮れた写真は違和感のあるものになりがちです。

しかし使っている本人は「可愛くなるはず」という暗示にかかっているので、出来上がった写真を見ても違和感を感じない事があります。そういう方は指摘してもなかなか納得してくれないのですが、恋人やファンならともかく無関係で冷静な第三者からは、良くても「なんか変だな」、悪くすると「よくわかんないけど気持ちわりい」と思われると考えたほうが無難です。

文化にもよりますが、人間が他の人間の顔を見るときにまず見るのが目です。人物写真の基本のキは目にピントを合わせる事です(距離差がある場合は一般的に手前の目)、それもまつ毛ではなく黒目に合っていなければピンボケと言われるぐらいシビアです。それぐらい黒目は見る人にとって「気になるパーツ」なのです。

不気味な異星人顔になったり不自然に受け取られるリスクを承知で、どうしても黒目コンタクトが使いたいという方は、実際に着けて上からの照明や横からの照明でも虹彩がしっかりと見える製品を選ぶべきです(一つの角度で良さそうに見えても別の角度では染料の影が落ちて黒く潰れて見えてしまう場合があります)。

また虹彩の周囲、つまり白目との境界がくっきりとしたものも見る側に強い違和感を与えます、本来の境界は少しぼやけているためです。もしそこに配慮した製品があればそうしたものを選ぶべきでしょう。

たまに行く某所におそらく二十年以上前のマイコン炊飯器があって、それで炊いた飯が毎回実に美味かった。もちろん普段と同じ米を炊いてのおはなし。

某所は標高が高いこともあってそのせいかとも思っていたが、なんとか家で同じものが食えないかとずっと思っていた。

最近炊飯器が壊れたのを機に思い切って一万円しないマイコン炊飯器を買ってみた。だめだったらおかゆ専用にしてもいいかなぐらいのつもりで。

正解だった、これだよこれ!。
今まで使っていたのは同じ国内有名メーカーのそこそこ値の張る炊飯機だった。特別な素材の内釜で蓋側にパッキンがあって圧力がかかる構造。

炊き上がりの具体的な違いを言えば、安いマイコン炊飯器で炊いたご飯のほうが腰がある。例えればアルデンテのパスタのような感じ。

高い炊飯器で炊いたご飯は甘味が強く粘りはあるかもしれないが粒に腰がなく、噛むと特に抵抗もなく潰れてしまう。例えればゆですぎたうどんみたいな感じ? そしてこれは水を減らしても変わらない。

ちなみに安いマイコン炊飯器で炊いたごはんのほうが、米の銘柄の違いも分かりやすい気がする。

最近ご飯が今一つ美味しくないと感じている方。試してみては?。

foot私は足の親指が長い。「スパッと切ったような足」と失礼な事をよく言われます。(写真参照)
私が遭難しても足の親指(が妙に長い)か、ふくらはぎ(が妙に太い)で(遺体の身元が)すぐ分かると言った、やはり失礼な奴も確かいたような気がします。

だからクライミング暦30年を超えた今でもシューズのサイズ選びは毎回真剣です、特にサイズがとても重要な冬用登山靴やクライミングシューズとなると、試し履き後サイズだけで最低数日は悩みますね、そもそも一回の試し履きで選べた記憶は数回あるかないかでしょうか。しかもそんな時は大抵失敗してるし。

ご存じのようにクライミングシューズのサイズは小さなエッジにも乗れるように、指先が曲がる小さなサイズを選びます。ですが私の場合、親指で丁度良いサイズに合わせると他の指はまだ伸びていてアウトエッジがぜんぜん効きません。左右からの抑えも弱いので、小さいホールドにはいつも親指一本で立つ感じです。

親指が長いと聞いて「ポケットに入るから有利じゃん」とか言う阿呆がたまにいるんですが、まあ試しに素足で箱の端っこに親指一本で乗るのと足指全部乗せられるのを比べてみれば、私の苦労がすぐにわかるはずです。

この一本指打法がいろいろと悪さをしている事は若い頃から分かっていて、当時はいつも足の親指の先を1~1.5cmぐらい手術で切れないかと考えてたのですが、やっちゃうと足先感覚がどうなるかわからないし、そもそもやってくれる医者探しが大変そうだし、何より金がかかるので実現せず……。

いっそ凍傷でうまく落ちてくれないかと思っていたものの、実際に凍傷にやられた知り合いを見ているといろいろと苦労が多そうだし、何より凍傷だと両足が同じ長さになってくれるとは限らない。
「山屋あるある」ですが、凍傷で足が左右違うサイズになってしまうと、高価な登山靴を二足買わないといけないので、「先生、左右同じ長さに切ってくんない?」とか言う人がいるとかいないとか。(一応QOLって事なのか、最近のお医者さんはかなり考慮してくれるみたいですが)

さて本題のサイズ選びの話ですが、結論を言うと足の親指が特出して長い人は、あまりきつすぎないサイズが合っていると思われます。「え? ガッチガチに固めて長さをそろえてしまえば良いんでないの?」と思う方もいるとは思いますが、そうすると長い親指が縮こまってそれ以上全然曲がらない事になってしまいます。そこまで指先を固めてしまうと、引っかけやかき込みが出来ないために、いろいろとハンデになります。それにそんなサイズでは店頭で履くだけは履けても少し登るだけで超痛いですし。

例えば前傾壁では足指をホールドを引っかける事が多いですが、小さすぎるシューズで親指を固めてしまうとそれができなくなり、上に置くだけになります。そうすると後ろに引かれる重心を壁に近づけるために高い身体張力が必要になり、それを支えるために指に負担が集中します。特に背が高い人(重心が壁からより離れる人)は負担が非常に大きく登れない上に故障しやすくなります(つまり私の事ね)。

ちなみに伸びやすいと言われる同じシューズで足の実寸が同程度の数人に話を聞いたところ、私とはEUサイズで最大3サイズ(つまりほぼ18mm!)ほど違いました。

何でこんな事になるかと言うと、シューズの伸びの考慮があります。シューズの伸びは親指が長い人では小さく、そうでない人はよく伸びる傾向があるように思います。それに加えて親指が長い人は親指の窮屈さを考えて初めから大きめのシューズを選ぶ傾向があり、親指が長くない人は伸びを考慮して小さめのサイズを選ぶ傾向があるため、サイズの差が余計に広がると思われます。

想像ですが、親指が長いとシューズを内側から外側に推す力が親指の一本だけなので、伸びにくいのかもしれません。実際「このシューズはすぐぶかぶかになるから」と言われたシューズで本当にぶかぶかになった経験は私は確か一度か二度しかなく、逆に小さめを選んで伸びずに失敗した事は何度もあります。ちなみにそうして選んだ小さなシューズは大抵親指の先のエッジだけがあっという間に無くなって寿命も短いです。一度、花崗岩で使用して二週間で先のゴムがダメになったシューズもありました。ところが次に同じシューズでもサイズを少し大きめにするとかなり持ちました。

これは小さすぎるシューズにするとベタ足とエッジングしかできなくなるため、エッジングでシューズの先の一点だけが集中して減るからです。

つまり私みたいな足の人は「よく伸びる靴だから」と言われて勧められるままに小さめを買うと、それほど伸びなくて登れないうえに、最後まで痛い思いをするのに経済的にも厳しいという踏んだり蹴ったり状態になりかねないって事です。

昔から日本の上手いクライマーには長身の人が少ないですが、足の親指が特に長い人もあまり見かけません。そのせいか自身が結構上手いクライマーだったりする店員さんは、親指が長い人にも小さめを薦めてくる傾向があるので注意してください。この場合参考にできるのはクライミングの実力よりも、同じような足を持つ人の意見です。

「初めてのシューズは誰でも失敗する」クライミング初心者に私がいつも言ってきた事ですが、実際大抵の人はサイズ選びで失敗します。しかもモデルチェンジのたびに足形も伸びも変わってしまうシューズが多いため、フリークライマーは経験を積んでもなおサイズの失敗を何度も繰り返します。シューズのサイズ選びはフリークライマーにとって常に悩みの種なのです。

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