昨今は自作PCでも、あからさまな相性問題って昔ほど聞かなくなりましたよね? 定格で使っていて新規格を真っ先に使うわけでもなければまず滅多に当たらないレベル。しかしそれでもまだあるのがUSB絡み。

 ちょっと前にものすごく久しぶりにメインのシステムをintelからAMDに変えたら、USBで繋いだ各種ストレージの接続が切れる問題が発生。いろいろ試したら旧レキサー(Micron時代)のUHS-IIカードリーダーを抜くと治る事が分かり、試しに別の中華ブランドカードリーダーに挿し替えたら問題なく安定。

 このレキサーのカードリーダーは小さくて速度も優秀なお気に入りで、ノートPC用とかにもいくつか持っていましてintelのシステムなら問題なくド安定なんですよ。だから久しぶりの相性問題です。

 そう言えばintelはintelでUSB3.0の出だしの頃にチップセットレベルでのサポートが遅れて、そのせいでMacがUSB3.0をなかなか載せられないなんて時期がありました(Jobs談)
 ではWindows陣営はどうしていたかと言うと、マザーボードにどこかのメーカーが作ったUSB3.0チップを追加してUSB3.0に対応していたんですね。そうなるとどうしても相性問題が出やすくなる。
 例えばマザーボード上のUSB3.0チップとユーザーが追加した拡張カード上のチップメーカーが違うと、同じ機能に二つのドライバが混在するせいか格段に不安定になりました。で試しにどちらかのドライバを殺すと安定する。

 当時は結構多くのマザーボードがEtronのUSB3.0チップを採用していて、拡張カード側は日本ではNEC(後にルネサス)が王道で次がVIAといった感じだったと思います。そこでしばらくアキバを駆けずり回りEtronを採用した拡張カードを探し出して、PCから他所のドライバを削除すると案の定安定。
 ただ私は持っていませんでしたが、周辺機器でそのチップと相性が悪いものが知られていたため、最終的にはチップセットにUSB3.0が内蔵されるのを待ってマザーごと買い換えました。

 そんな経験があるんで今回もどれかの故障ではなく相性だろうと思い至ったわけですが、そもそも繋いでいるストレージ関係のたった一つでも調子が悪いとシステム全体を巻き込んで不安定になるWindowsの仕様をさっさと見直して欲しいです、これはWindowsが11になっても相変わらずですから。